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令和8年度 高齢者虐待に関する研修会

日 時 令和8年10月19日(月)13:30~15:00
場 所 宇和島市役所 2階大ホール
参加者 14事業所(18名)
概 要 1.開会挨拶 宇和島市地域包括支援センター 小櫻 博規 所長

2.講義「虐待の芽を見過ごさないために」 愛媛県社会福祉士会 三根生 雅人 先生
 【概要】
  • 例年、高齢者虐待の相談通報件数が増加している。高齢者虐待の相談通報件数と虐待判断件数には大きく乖離がある。通報は多いが実際に虐待と判断されたケースは少ない。通報や相談が多数あるということは、多くの人の目が入っているということ。悪いことでなく、深刻な虐待を防ぐことにつながっている。
  • 高齢者一人ひとりがその人らしい生活を安心して続けられるよう支援することが大切。「事故を起こさないこと」を目的とするのではなく、リスクをできる限り減らす方法を一緒に考える「リスクマネジメント」が重要。
  • 「安全」と「尊厳」は対立するものではない。その両方を実現するために考え続けることが介護職に求められている。
  • スピーチロック(言葉の拘束)については、誰でもやってしまう恐れがある。自分たちの言葉かけがスピーチロックになっていないか常に考えてケアをしていく必要がある。職員間での情報共有やコミュニケーションも有効。
  • 介護度が高い方ほど虐待リスクが高い傾向がある。
  • 介護事故について、小さな介護事故やヒヤリハット等を軽視せず、全体に共有することで大きな事故の予防につなげることができる。
  • 介護現場では転倒、誤嚥、虐待など様々なリスクがあり、これらを一人で防ぐことはできない。利用者・家族・職員が情報共有し同じ目標に向かって支援する「リスクコミュニケーション」が重要。ケアの質や安全性の向上につながる。
  • 苦情解決もリスクマネジメントの一つ。苦情はリスクを発見するための大切な情報。日頃から利用者と施設側がコミュニケーションをとることで信頼関係も構築できる。利用者からのハラスメントの抑制効果もある。
  • 職員自身の心身の健康管理も大切。技術だけでなく自身の感情を調整する「感情労働」であることから、自分自身のケアは欠かせない。個人の努力に委ねるのではなく、安心して相談でき、適切な休息・支援が受けられる職場環境を整えることも、組織として重要な責務。
  • 利用者の尊厳を守ることはもちろん、職員の尊厳も守ることが大切。「利用者だから仕方ない」とハラスメントを一人で抱え込まず、組織として関係機関等と連携しながら対応していく。
  • 誰もが自分の人生の主人公。その人を属性として見るのではなく、一人の人として大切にすることが「尊厳」では。
  • 相手の立場を想像しその人の背景に思いを巡らせ、「わからない」でおわらせないことが大切。
  • 虐待防止、苦情対応、ハラスメント対策の根底にあるのは「人の尊厳を守る」という共通の理念。問題となる行為だけでなく、その背景にある人や環境にも目を向けること。
  • 利用者と職員、双方の尊厳が守られる環境をつくることが、虐待を防ぎ、よりよいケアにつながるのではないか。
3.グループワーク「自分たちの施設で工夫していること」
 【グループ発表】
  • スピーチロックに気をつけている。「ちょっと待って」などはつい出てきてしまう。
  • 利用者のやりたいことができるようにしている。
  • 職員の意見を聞いたり、ストレスの軽減に努めているほか、職員と利用者のコミュニケーションを図っている。
  • 職員自身もゆとりが取れるように。
  • その人らしい生活が送れるように。家族の方にも話聞いたりしている。
  • 利用者の声に耳を傾ける。
  • 言葉づかいや接遇、スピーチロックに関する研修や勉強会、チェックリストの導入などを行っている。
  • 言葉づかいがなれなれしくならないよう、圧力がかからないよう注意している。そういった可能性のある言葉づかいについては、相互に声かけを行うようにしている。
  • マンツーマンでの対応をしたり、職員が一人で行動することのないように。
  • 職同士で話しやすい環境づくり。
4.講評
令和8年度 高齢者虐待に関する研修会1令和8年度 高齢者虐待に関する研修会2