内 容 |
今年度から、若年性認知症の実話を元にした「オレンジランプ」に変更。映画のモデルとなった丹野智文さんと御荘診療所の長野敏宏医師をお招きして対談講演も併せて実施。午前・午後の映画、対談ともに会場がいっぱいになるほどの来場者があり大盛況に終わった。
参加者は、アンケートの集計から、約70%が60代以上。40代・50代は約20%、30代以下は約18名であった。若い世代も参加はあったが、まだまだ少ないため参加してもらうための工夫が今後の課題として挙げられる。
上映会では涙を流しながら観ている方もおり、アンケートでは90%の方が映画の内容が「とても良かった」「良かった」と回答。また、「前向きに考えられるようになった」の回答が82%であった。
『自分が認知症になったらどのような暮らしを送っていきたいですか。』の質問に対して、「自分らしい。そのままの暮らし」「できることを楽しみ友達とつながり、やりたいことをいっぱいしたい。」「忘れることの恐怖が少し和らいだ思いがする。忘れることを前提に工夫をしながら、今と同じように暮らしていきたい」等の感想が多く寄せられた。
今後、認知症を広く啓発するための取組について、「認知症の方とのふれあい」:108名、「認知症の方を支える家族や支援者との交流」:105名、「基本的な知識が学べる研修会」:123名、「講演会(認知症の方、家族等)」:106名、「認知症の方への声かけ訓練」:65名、「その他」の意見として、「変化する認知症観をこれからも学び続けたい」「最新の情報が欲しい」であった。
今回の映画上映&対談講演では、若年性認知症ご本人の丹野智文さんのお話をいただくことで、認知症に対する考え方が他人事から自分ごとに考えられるようになったと感じる。
|