| 概 要 |
■認知症ご本人と家族からのメッセージ
【認知症本人の状況と言葉】 認知症希望大使 本人「坪北浩次さん」
●仕事と日常生活について(毎日どんなことをして過ごしているか)
- 「仕事ができるかどうか分からなくなって、何をどうしていいか分からない」と職員に相談したことがある。職員の人が良い人で、「好きな事をしても良い」と言われ有り難いなと思って頑張っている。
- 月~金まで、よつば(就労支援事業所)へ通所中。仕事内容は、しいたけの菌を細かく砕いて畑に撒く作業をしている。山に行って10人くらいで仕事をしている。土日はデイサービスに通所。トレーニングやカラオケを楽しんでいる。
●趣味と運動について
- 「今の状態でも歩きたい」「1時間は歩いている。1か月も歩かないと歩けなくなると思う」と歩くことが元気の源となっている。
●好きなこと
- 海を見ることが好きで、以前は地図が頭に入っておりドライブが大好きだった。
【家族の状況と言葉】 家族(妻)より
●病気のこと(症状について)
- 60代前半、認知症の症状として「同じことばかり話す」「慣れた道で迷う」「夕暮れ症候群で夕暮れ時に寂しいと不安を漏らす」「ドライブ中に慣れた道なのに同じ道を3回まわる」などが現れる。草刈り機が使えなくなり、徐々に認知度が下がってきた。
- 2022年には、本人から「運転が不安になった。こないだも信号で止まれなかった。免許を返納して良いか。」と話があり、本人の意思で免許を返納した。
●行方不明時の早期対応
- 2025年10月、高知まで歩いて行った際、地域の消防団や青年団の協力を得て捜索活動を行い、本人の写真をラインで共有するなど情報をオープンにしたことで早期発見に繋がった。理由として、「本人は海が見たかった」と家族に話した。
☆カフェ&バル『わすれん坊』を運営。※定休日は不定休
住所:愛媛県北宇和郡鬼北町近永1009
●家庭内の対応の工夫
- 認知症の進行を緩やかにするために、「出来ることは本人にやってもらう」靴下などの洗濯物は昔から(認知症になる前)から、日常的に行っていた経緯があり、習慣を継続している。
- 自宅のトイレの場所が分からなくなった。トイレの前と導線にライトを設置するという工夫をすることで迷わなくなった。
- GPS付きの靴や携帯電話を用いた安全対策に取り組んでいるが、充電の問題や携帯を置いて行ってしまったり課題がある。
●心理的支援と地域包括支援センターの活用
- 家族自身も認知症発症の時に悩み、うつ状態になりかけたことがあるが、子どもからの「閉じこもっていてはダメだ」との励ましを受け、地域包括支援センターに相談したことで前に進むことができた。地域包括支援センターは97歳の母親の介護の時に知っており、すぐに相談出来た。
●地域に知って欲しいこと
- 南予地方は隠す性質があるので、隠さずオープンにすることを発信していきたい。行方不明時の早期発見につながっている。
- 「おしゃべりカフェ」を第3水曜日に開催しているが、参加は3名のみ。松野町の方。地元の鬼北町の方にもっと参加してほしい。
- 何もかも取り上げない。環境が大切。やれることは奪わない。
- できることはやってもらう。探しているときも気づかないふりをして、しばらく自分で探してもらう。本人をよく観察する。隠す場所を知っておく。日常の置く場所が決まっている。こだわりがあるのが、認知症の特徴。
- 北宇和高校で講座をしたあと、子ども達が声をかけてくれる。覚えてもらう事が大切。
●これからしてみたいこと
Q:寝てる間にいなくなったことはありますか。
A:今のところいなくなったことはない。ただ、アルミ缶をいれた袋を玄関に置いている。
また、物音がするものをふとんの所において、動いたら分かるようにしている。
Q:もの忘れ外来などの通院はしているのでしょうか。
A:服薬はなし。進行を緩やかにする貼り薬をしている。6年隠して家に閉じこもっていた。
すでに進行しており薬はなかった。早いほうが良いと思う。
Q:幸代さんは介護や生活でしんどくなった時、どんな息抜きをされていますか。
A:私は雨、川、水、海がとても好きでひとりでぼっとするため車で出かけます。
でも、休みの日夫婦でいるときでも行きたくなると旦那さまも一緒に行きます。その時は海です。
海をみるとなんだ!自分の悩みは小さい小さいと思わせてくれるからです。旦那さまが休みでもひと
りにはできないのでほとんど一緒ですが…
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