| 概 要 |
1. イベント内容と参加者の特徴
昨年度に続き、若年性認知症をテーマとした映画「オレンジ・ランプ」を上映しました。本映画のモデルとなった丹野智文さんと御荘診療所の長野敏宏医師を招き、対談講演も実施しました。会場は満員となるほど多くの参加者が集まり、大盛況のうちに終了しました。
参加者の年齢分布は以下のとおりです。
- 70代以上: 40%
- 60代: 27%
- 40代・50代: 14%
- 30代以下: 12名
若い世代の参加が少ないことが課題として挙げられ、今後の取り組みが必要と考えられます。
2. アンケート結果の概要
- 映画の感想:「とても良かった」「良かった」と回答した方は、90%以上であり、上映会の内容に高評価をいただきました。参加者の中には、涙を流しながら鑑賞している様子が見られました。
- 対談講演の感想:「とても良かった」「良かった」と回答した方は68%でしたが、映画終了直後に帰宅した参加者もおり、未回答が31%でした。
- 町づくりに必要な活動に関する回答:認知症ご本人やご家族が安心して暮らせるための活動として、以下の回答を得ました。
- 認知症についての理解を深める活動: 61%
- 地域の支援者(認知症サポーター)の育成: 51%
- 認知症カフェの育成: 44%
- ご家族への相談窓口の充実: 56%
- 見守り活動の拡充: 43%
また、今後の啓発活動については以下の具体的な意見が挙げられました:
- 地域での講演会・座談会
- 学校での啓発プログラムや教育への取り入れ
- 映画の定期上映や認知症ご本人向けの上映機会の提供
映画の上映会は市民にとって参加しやすい形式であり、今後も効果的な啓発活動の柱となると感じられました。
3. 今回のイベントの意義
今回の映画上映会と対談講演は、認知症への理解を深め、ネガティブなイメージをポジティブな認識へと転換する契機となりました。当事者のリアルな声を通じて「寄り添う支援」の重要性が示されるとともに、認知症が進行しても自立や工夫により人生を楽しめる可能性があることが参加者に伝わりました。また、世代を超えた啓発活動の必要性や、地域社会全体で支え合う町づくりへの意識が醸成され、認知症を「他人事」ではなく「自分事」として捉えるきっかけを提供する貴重な機会となりました。
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